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生活創造建築家 タナベアツシのブログ 2009年8月

日本の家だって新陳代謝はできるのだ

更新しませんで すみませんでした。たくさんネタが溜まっているのですが、サボってました。。

さて、以前お知らせしました 自宅の改修ですが、現在着々と進んでおります。
 


南イタリア アルベロベッロに滞在していた頃、よく見かけた民家トゥルッロの修復。一つの三角屋根の建物は完結していて 大きさは約8畳ほどの円形が基本です。
 これがいくつもくっついて複数の部屋のある”家”として成立しています。
 このトゥルッロ という細胞は、長い年月の間、家族が変わったり、家族構成が変わったりすることで、増えたり(=トゥルッロ増築)減ったり(トゥルッロを壊す=減築)します。
 壊した場合、その建材は、次のトゥルッロ新築(増築)のために保管しておきます。

 まさにメタボリズム(新陳代謝のある)建築物なのです。



 これは必要でなくなったトゥルッロを壊して放置している場所です。私のパパであるニーノの別荘敷地内にある崩れたトゥルッロ。
 よくよく考えてみれば 建物の一部分が壊れて 残された部分をリフォーム リノベーションして生活しているのをよく見かけます。 日本はあまりないですよね。壊すなら 全部壊す。。



これは改修する前の私の家です。
19年前に祖母と父が奮起してローンをして建てたお家。私が高校生の時です。
 あれから19年経ち、姉が巣立ち、母が他界し、祖母も一昨年他界しました。
 残されたのは私 妻kと父の3人。贅沢な話ですが、維持するのも大変だし、高齢の父にとってもメンテが負担。なによりバブルの際に組んだ住宅ローンがまだ残っている こんな状況。
両親、祖母の思いをこめた住宅は、できればうまく活かしたい。残すだけでなく、どううまく今後の生活に適用していくか ということが重要です。

家族の問題を、建築家としてどう立ち直らせるか、昨年からの課題でした。
 そこで考えたのは”日本の住宅だって 家族のニーズによってトゥルッロみたいに増やしたり減らしたりできるかも!”というアイデアでした。

いっぺんに説明できないので、少しずつアップしていきますので、もし土地があってもキャッシュフローがうまくいかない方など、必見と思われます。
それがたとえトゥルッロのような立派な民家でなく、ハウスメーカーの家であっても建売の住宅であっても可能性はあります。
 タナベの家も 某ハウスメーカーですから。

建築家の仕事は、デザインだとか そういうものだけでなくて、むしろさまざまな条件の住宅事情・問題を各々いかにうまくプログラムを組むか ということなのだと実感してます。



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