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生活創造建築家 タナベアツシのブログ

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カビ退治!

もうそろそろ冬が終わりそうです。
今日なんか、15,6度で 晴天。ようやく南イタリアの“表の姿”が顔を出しそうです。
今年は本当に寒かったらしく、3月まで厳寒だった日は 通年ではなかなかないそうです。ようやくです。よかった。

冬で困ったのは 気温だけではありませんでした。
冬 湿気ているんです。 つまり、アフリカからの湿気た風が吹くと、町中一気に湿気ちゃう。 壁でできている石造りの建物はあまり換気ができないし、煮炊き、人の呼吸なども影響しておきるのは そう

カビ。

しかも このカビ 最初のうちは(12月上旬)“まあ 自然素材なんだから カビが生えたってしょうがないじゃない。 カビの生えない壁の方が怖いよ”などとノンキなことを言っていましたが、1月、2月は うんざりするほど この壁のカビ退治に奔走しなくてはいけませんでした。
 また 私も妻kも 日頃けっこう忙しいので、天気のよい週末を狙って(来客なし)退治しなくてはいけない、そのうちどんどん増えていく この繰り返し。
しかもなぜキッチンに換気扇がないのか こんなに分厚い石の外壁なのに 結露するとは! そこからおかしいんですけどね。

意を決して だいぶ温かくなったんだから と 先週末 がんばりました。
とにかくひどいんですよ。 これです。



こんなに壁全面が真っ黒。そう、外壁が冷やされて結露し、室内は温かいから すぐにこんなになっていまう。



窓の下もカビゾーン。 そう、建築用語で こういう断熱効果が必要な外壁周りのことを”ペリメーターゾーン”といいます。ペリメータに限って こうです。 体感。

最初はお水に洗剤つけてふいたり 水がだめかもしれない といううことで 乾拭きしたり、いろいろな方法を試してきた二人。家族のニネッタママに聞いてみたら、こういうことでした。

1 冷たい水で雑巾でとりあえずおおかたのカビをふき取る
2 ダッシュ(洗濯洗剤)とアーチェ(漂白剤)を40度くらいのお湯で溶かし、ごしごしふき取る(お湯なので、水分は自ら蒸発 漂白剤のみ残る)
3 次の日 カビの菌はだいたい死んで、漂白される

とのこと。 へー トゥルッリの内壁は もしかして漂白剤の白さなのか、と いままで石灰の白さに感心していた私はいったいなんだったのか と思いつつ、実行してみました。


とにかく一苦労でした。
でも まずまず。



こんな感じに。
次の日の写真です。 まあ、黒い部分も残っていますが、だいぶ落ちましたよ。
1年に一回 隣町では壁に石灰(しっくい)を塗る という法律があります。
それはもしかして “冬のカビを見えなくさせるため”でもあるのかもしれませんね。

とにかくひさびさに気持ちの良い風が室内を駆け抜けております。
早くやればよかった。
ケミカルも使いよう ですね。
後に ニネッタの息子に“防カビ剤 塗ったか”と聞かれました。

しっくいの上に やはりそんなもの 塗るんですね。
防カビ剤が世界遺産の建物を守っている のかも しれませんね

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