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南イタリアのスローライフ
建築修復の仕事
原風景を大切にする
家具やファブリックの購入に、いま一歩踏み出せない・・・そんな方にお薦めです。
 
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建築修復の仕事

建物の修復。”現存するものをうまく利用する。”
 ニーノの南イタリアでの修復活動は、歴史的建築物だけではありません。次の時代にも利用できるように”うまく直す”ことをしています。結果、大切にしている皆の”風景”は残ります。またさらに、現代の生活にもうまく適応できるのです。

 南イタリアプーリア州に、アルベロベッロ(ALberobello)という、人口1万人ほどの小さな町は、トゥルッリ(Trulli)というかわいらしい民家が立ち並ぶ、世界遺産の町です。小さな町ですが、イタリア共和国の中でも独特の文化と様式を持った、日本でいうちょうど”白川村”や”五箇山”合掌集落に似ている、特異な村落です。
 以下に私がアルベロベッロで体験したニーノの建築修復の仕事をいくつかご紹介します。

ニーノの仕事1
トゥルッリの修復の風景


アルベロベッロ周辺は硬い地盤でできており、建物として利用できる石灰岩が有名です。 このトゥルッリと呼ばれる民家もこの石灰岩でできています。
 オリーブ畑やぶどう畑の中にも、農家として使っていたトゥルッリを見ることができます。
 この写真のトゥルッリは、修理して、別荘兼パーティールームとして使うのだそうです。

 崩れかかった屋根は一度はずして作り直すのですが、この技術はアルベロベッロでもニーノ他数名しかいないそうです。
 このまま崩してしまうと、その高い技術すら必要となくなるのです。またさらに この風景は消えてしまう。
 うまく活かすための技術は、うまく活かしたいという高い意識によって保たれているのです。

廃屋同然のトゥルッリ
 
修復で使用する石材の準備
屋根の修理
ニーノの仕事2
ニーノニネッタ自邸の修復


この建物は、1900年頃、アルベロベッロ出身のアントニオ・クーリ(Antonio Curri)という建築家の別荘だったものです。
 ニーノはこの別荘を改築し、現在も住んでいます。
 立派な造りで、昔ながらの石造りのままで保存され、いまでも不自由なく生活できるよう、改装されています。
階段
家族コミュニケーション
の中心、リビング
2階のテラスから

ニーノの仕事3
フィデリオ 廃屋であった別荘の改装計画


民家トゥルッロの改修およびレストランへのコンヴァージョン。
ニーノの仕事4
アルベロベッロ内の民家改修


ニーノの仕事はトゥルッリや教会のような、歴史的建築物ばかりを手がけているわけではありません。
 同じ技術で、同じ意識で、町中の建物を修復していきます。その一例ですが、これは集合住宅(石造)の隣り合った2部屋を1つにする、石造の建物ではかなり技術を要する工事です。
 イタリアでの建築の修復を見てくると、日本の集合住宅のリフォームは、単なる”化粧直し”的な部分が多いのも感じられます。建物本来の耐久性、材質感、必要とされている建物に対する愛着感を大事に、直していく、こんな意識がこれからの日本の建築には必要なのではないかと感じております。
 どんな建物でも、あなたにとってかけがえのない建物には変りはないのです。
アルベロベッロ内の住宅
壁を壊し、新たにアーチをかけて1部屋にします
天井を見上げると、100年以上前の天井が現れます