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南イタリアのスローライフ
建築修復の仕事
原風景を大切にする
家具やファブリックの購入に、いま一歩踏み出せない・・・そんな方にお薦めです。
 
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決してノスタルジックだけでは終わらない、
これからの風景を考えていきたい。


日本もイタリアも、コミュニケーションや時間の使い方、食事の仕方など、さま
まですが、”生活を共に楽しむ”という気持ちは変りありません。でも、建物に関
て日本とイタリアで違うのは、”風景を大切にする気持ち”かもしれません。
 イタリア・アルベロベッロに行ったときに感じたのが、白川村や五箇山合掌集落でした。両者とも国の中では独特な生活文化、建築文化が根付いているからです。実際、アルベロベッロと白川村は、数年前から姉妹都市として締結されました。

 生活そのものがにじみ出てくること。それは美しい風景につながっていきます。その風景は、一人一人の記憶の中で生き続けます。
 日本は建物を”土地のうわもの”として考えがちですが、現存する建物をうまく利用していけるようにデザインすれば、日本の建物であっても再び輝きだすのではないでしょうか。それは、我々の原風景を見直すことになります。さらには、一人一人の生活をしっかり見直すことにもつながっていくのではないかと思うのです。
 景色はなくしてから感じるものです。
 アルベロベッロと白川村、同じような原風景の大切さを感じる所をいくつかまとめました。

コミュニケーションの仕方

イタリアも日本も皆で食べるのが好きです。イタリアはテーブルと椅子で、日本は昔は囲炉裏を囲んで。
スタイルは違っても喜びや豊かさはなんら変りありません。
イタリアでの家族の団欒
日本の囲炉裏の”原風景”

遠景の写真について


自分の町・村に帰ってきたとき、遠景で町・村をようやく見ることができたとしましょう。
そのときの安堵感は大きいものです。もちろんイタリアでも日本でも同じです。
白川村の風景は、住んでいる住人でない私にとってさえも安堵感が伝わってきさえします。
アルベロベッロの遠景
白川村の遠景

見慣れた風景


見慣れた風景は、普段は何も感じません。見慣れているからです。普通にあることがあたりまえだからです。
でも 失ったときの空虚感は大きいのです。
アルベロベッロの近景
白川村の近景

土地の材料

食材と一緒で、その土地で取れる材料はその土地で利用することが一番良いことです。
材料を処理する技術、色合いの統一感、質感など その土地で採れたものはその土地で輝きます。
しかし、最近ではイタリアでも日本でも、材料の調達が難しく、昔ながらの風合いが徐々に消えていくのは残念です。
土地で採れた石灰岩。
風合いが保たれます。
合掌造りの軒裏。
萱(葦)など、地元の材料

 アルベロベッロや白川村の建物だけでなく、あらゆる建物は生活を映し出す風景になっています。
 生活をしっかり見据えて、大切な財産である建物を生かすことができれば、再び未来の原風景につながっていくのではないでしょうか。