田邉淳司一級建築士事務所 タナベアツシデザインオフィス

Tanabe Atsushi Design Office

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設計実績 南イタリア建築修復活動 南イタリアで体験した、現地設計協力プロジェクト

Galdillo 改修計画

築300年石造建築に
再び命を吹き込む

所在
イタリア プーリア州 アルベロベッロ郊外
種別
石造建築改修
竣工
2000年より現在も修復中
施工
Impresa VENEZIANO GIOVANNI
 私の師匠 ヴェネツィアーノ ジョヴァンニ氏は世界遺産であるアルベロベッロ町で建築修復、建設業務を行う建築修復家です。Galdillo通りにある 昔ヴェネツィア帝国騎馬軍の駐屯地として建てられたトゥルッリと敷地を買い取り、週末住居として仕事の合間にこつこつと修復し、私が留学中の2005-2006年にはほぼ完成、毎週のように家族親戚が集まり 季節の食材とレシピでパーティーをする場所に生まれ変わっていました。
 石造の知識と経験があることも大切ですが、今まで放置されていた駐屯地という廃墟をポジティブな用途へ生まれ変わらせること、命を再び吹き込むという活動には、大変な苦労と困難があると思いますが、それを成し遂げてしまうジョヴァンニには頭が下がります。
 「アルベロベッロ人として大切な 原風景と今までの貧しくも豊かな生活を孫にも体験させてあげたいんだ。」こう語るヴェネツィアーノ家。アルベロベッロでも大変珍しい。いつも自家製ワインを持ち寄り、トゥルッリで造った釜に火をつけピザや肉を焼き、ママは昔ながらのキッチンや暖炉でパスタや揚げ物 フォカッチャを創ります。
 イタリアの建物は綺麗ですし風景になりますが、実はこういう人間の毎日の生活自体が美しく原風景なのだ、建物は常に生活を支える脇役なのだということを考えさせられます。
 デザイン・プロポーション・色合いなど表面的なものよりももっと大切なものを感じることのできるプロジェクトだったと思います。
 日本建築社会の課題を多いに感じる大切な経験となりました。

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